高血圧 飲酒

たった数分!手軽に受けられる眼底検査で高血圧網膜症を早期発見

高血圧性網膜症と聞いて、高血圧と目の網膜との繋がりにピンと来る人は少ないのではないでしょうか?しかし、高血圧は血管を通して体の様々な器官に悪影響を及ぼす病気で、その1つが網膜なのです。

網膜とは眼球の奥部に張られた膜のことで、瞳から入った光の焦点を結び、視神経を通して明るさや色を脳へ伝える役目を果たしています。その網膜には沢山の血管が走っているのですが、高血圧によって高い圧力がかかり、網膜の血管が細く括れて、血液の巡りが悪くなることを高血圧性網膜症と呼びます。この病気が進行すると、血管が破れたり、血流が不足したりして、網膜に浮腫や白斑が出来ます。浮腫や白斑が出来ると、視界に霧がかかった様に見える霧視や、虫や糸くずが浮遊している様に見える飛蚊症といった症状が出て、視力が低下します。また、高血圧性網膜症が更に悪化し、血液の行渡らない虚血部位が出来ると、そこに何とか酸素や栄養を届けようと新しい血管が伸びてきます。この新生血管は非常に脆く破れやすい為、そこから出血すると、眼球の内腔を埋めているゼリー状の組織である硝子体にまで出血が広がる硝子体出血や、網膜が剥がれてしまう網膜剥離を引き起こし、最悪の場合は失明に至ります。

高血圧網膜症は初期段階ではほとんど自覚症状がない病気ですが、気づかずに重篤化させてしまうと、恐ろしい事態になることは理解頂けたかと思います。では、高血圧網膜症を早期に発見する為にはどうすれば良いでしょうか?それには眼底検査をお勧めします。眼底検査とは、眼底カメラや眼底鏡という器具を使って眼底を観察する検査で、これによって網膜、血管、視神経の状態を調べることが出来ます。また、眼底は人間の体で唯一血管の状態を肉眼で直接観察することが出来る部位ですので、もしも網膜の血管に異常が見つかれば、その他の器官にも未だ表面化していない高血圧の合併症が潜んでいることが予見出来るというわけです。

眼底検査は手軽に出来るという点がメリットの一つです。照明と眼底鏡というレンズを用いて眼底を拡大して観察する方法と、眼底カメラにて眼底を撮影して観察する方法の2種類があり、散瞳剤という瞳孔を広げる薬を点眼して行います。いずれの場合も痛みはなく、ものの数分で終わる検査で、費用も散瞳剤代を含めても、1000円~1500円程度と非常にリーズナブルです。もしも高血圧性網膜症が発見された場合は、眼科的な治療の他に、高血圧そのものを改善することが必須となります。

視力は私達の生活を支える最も重要な五感だと言っても過言ではありません。その視力を失った生活はどれ程不便で味気ないものになるか、想像することさえ容易ではありません。あなたの大切な視力とこれからの生活を守る為にも、眼底検査を受けることを強くお勧めします。

隠れ肥満が原因の高血圧は有酸素運動で内臓脂肪の解消が必須!

近年私達日本人に大変増えている高血圧という病気ですが、この病気は肥満と密接に関係しているということをご存じでしょうか?高血圧は、生活習慣の乱れから肥満になっている人がかかりやすい病気なのです。肥満といっても、女性に多い皮下脂肪型の肥満ではなく、男性に多いお腹周りの臓器に脂肪がついた内臓脂肪型の肥満が当てはまります。所謂ビール腹と呼ばれるお腹がぽっこりと出た人や、一見太っている様には見えないのに体脂肪率が25~30%以上と高い隠れ肥満の人は要注意となってくるのですね。

では、なぜ、内蔵脂肪型肥満になると高血圧になるのでしょうか?その理由は幾つかありますが、主には、次の事柄が挙げられます。まず第一に、肥満の人は、標準体型の人より全体の血液量が多いということが挙げられます。その為、心臓は高い圧力で血液を送り出して循環させようとします。また、肥満の人の血液は脂質を多く含んでドロドロ状態の上に、末梢血管が余分な脂肪で圧迫されて血管抵抗が大きくなっている為、血液が血管を通りにくくなっています。そのせいで、心臓は、何とか体全体に血液を行き渡らせようと高い圧力を出すのです。更には、内臓脂肪が蓄積されると、血糖濃度を調整するインスリンというホルモンが多量に分泌される高インスリン血症という状態を招き、これが腎臓機能の低下や交感神経を緊張させて、高血圧に拍車をかけます。

高血圧の治療には血圧を下げる働きをする降圧剤という薬がよく使われます。しかしながら、肥満の人の心臓は何とか体全体に血液を行き渡らせ様と圧力を上げているところに、それを下げる薬を用いるわけですから、当然そこには矛盾が生じ、危険な状態になることは想像に難くありません。この場合の根本的な治療法は、ずばり肥満そのものを解消することしかありません。肥満の解消は、既に広く知られている通り、健康的な食生活と適度な運動に尽きます。

肥満による高血圧の人に適した運動としては、ウォーキングやゆっくりとした水泳、平坦な場所でのサイクリングなどの十分に酸素を取り込みながら長時間行える有酸素運動が挙げられます。有酸素運動をすると、血中の脂質が減り、サラサラな血液になります。また、末梢血管も広がるので、血液は血管を通りやすくなり、血圧は下がります。逆に、腕立て伏せや腹筋、短距離走などの短時間で体に高い負荷をかけて行う無酸素運動や、また意外なところで、ゴルフなどの強い緊張感が生じる勝負事となる運動も高血圧の人には適していません。(高血圧が進行している方の場合、運動は一時的に血圧を上げ、心臓に過度な負担をかける危険性がありますので、運動を始める際には医師へ相談する様にして下さい。)

この有酸素運動を継続して行い、生活習慣を正すことで、肥満の方の高血圧は改善することが出来るのです。この事からも、やはりどんなに医学が進歩し、良い薬が出ても、最後に自分を治せるのは、人間に本来備わっている生きる力と、自分自身の意思に他ならないのだと思えてなりません。

その吐き気はサイレントキラー高血圧からの危険信号かもしれない!

私達が普段からよく耳にする高血圧という病気ですが、どれ位の人がその実態を正しく知っているでしょうか?高血圧とは、心臓が体内へ血液を送り出す際に血管にかかる圧力が高い状態の事を指します。この状態が続くと、高い圧力を作り出す心臓に負担がかかるだけでなく、圧力を受ける血管にも影響を及ぼします。高い圧力を受け続ける血管は圧力に堪えようと次第に厚く硬くなり、その結果、血液の流れが悪くなり、詰まりやすい状態になります。これが原因で、新鮮な血液が体内に十分に行き渡らず、狭心症や脳卒中をも引き起こす恐ろしい病気にもなりうるのです。

また、高血圧は初期段階ではほとんど自覚症状の無い病気です。そのせいで、気付かぬうちに悪化してしまい、前述の様な恐ろしい合併症を起こして死に至るケースも少なくない為、別名サイレントキラーとも呼ばれています。そんなサイレントキラーに打ち勝つには、いかに早くこの病気のサインをキャッチして、重篤化を防げるかということにかかってくるのですね。

高血圧が進行すると、眩暈や頭痛、吐き気などの症状が出てきます。これらは、脳の血液循環に異常が起き、脳内の血圧が高まることで起きる症状です。脳の血圧が高まると、嘔吐中枢神経が刺激されて吐き気がします。また、耳の奥には平衡感覚を掌る三半規管という部分があるのですが、高血圧によって三半規管内の血液循環に異常が生じると、十分な血液が行き渡らず、平衡感覚が失われることで、眩暈や吐き気を感じる様になります。

上記の症状は高血圧だけが原因で起こる症状ではないので、見逃してしまいやすいサインではありますが、普段から血圧が高めという方は、これらの症状が出た場合、体が知らせてくれているSOSのサインかもしれないということを念頭において、十分に注意して対応して頂きたいと思います。

その頻尿、高血圧が原因かも!?高血圧の症状を知って正しく対策

現代において、高血圧という言葉を耳にしたことがないという人はいないと思います。それ程までに私達の生活に身近になった高血圧という病気ですが、この高血圧がもたらす様々な症状は意外と知られていません。例えば、頭痛、めまい、吐き気、その他にも、頻尿の症状があることをご存知でしょうか?

就寝中に1度以上トイレに起きなければいけない状態の事を夜間頻尿と呼ぶのですが、これは高血圧の人に多い症状なのです。人間はストレスを感じたり、緊張している時などに、腎臓の上にある副腎という器官や交感神経からカテコラミンという血管を収縮させる働きを持つホルモンを分泌します。高血圧の人はこのホルモンが通常より多く分泌される為、腎臓内の末梢血管が収縮して、血流が悪くなり、結果として、日中の尿の生成量が低下し、排出出来なかった水分は体液として貯留されます。一方で、体を休めてリラックス出来る夜間にはカテコラミンの分泌が減少するので、日中に溜まった体液を排出しようと、腎臓が活発に尿を生成する為、夜間頻尿となります。

また、高血圧の薬として使用される降圧剤には、利尿作用があります。これは、尿と一緒に、塩分を構成するナトリウムを排出することで、体内の塩分量を減らすことを目的としているのです。体内の塩分量が減ると、塩分濃度のバランスから、体内の水分量(血液量)も減るので、それによって血圧も下がるというわけです。しかし、これには当然、頻尿の副作用があります。ここで、もしも頻尿と高血圧の薬との関係性を知らなければ、かかりつけの病院では利尿作用のある高血圧の薬をもらう一方で、頻尿に悩み、近所の薬局では頻尿改善の薬を買う、なんて言う笑うに笑えない失敗談も起こりえますね。その様なことがないように、高血圧の薬を服用される方は、その薬の効能と副作用をしっかり把握しておきましょう。

今や非常に身近に感じる様になった高血圧ですが、その身近さゆえに、血圧が高いと分かってもそれ程深刻に捉える人は少ない様に思います。しかしながら、この病気は放っておいて悪化させてしまうと、動脈硬化から脳卒中や狭心症などの命の危険を脅かす合併症を起こす恐ろしい病気でもあるのです。そこで、夜間頻尿にお困りという方は、高血圧の可能性も疑い、病院で検査されることをお勧めします。いかなる病気でも早期発見、早期治療が非常に重要なのです。

血管年齢は若返る!動脈硬化の食事療法

私達日本人の死因で一番多いのはガンで、全体の約3割を占めています。次いで2番目に多いのが心疾患、3番目に多いのが脳血管疾患となっています。しかし、実はこの心疾患と脳血管疾患はどちらも、動脈が厚く硬くなることで、血液の循環が悪くなり発症する動脈硬化性疾患でもあり、両者を合わせると、なんと一位のガンに肉薄する割合を占めているのです。このデータから、いかに多くの日本人が動脈硬化によって命を落としているかという事実が見て取れますね。

では、なぜ動脈硬化は起きるのでしょうか?人間の血管は、加齢と共に自然と厚く硬くなり、柔軟性を失っていきます。そして、それは皮膚などと同じで、過度な喫煙や飲酒、運動不足、ストレスなどの悪しき生活習慣がその老化現象を加速させます。また、高血圧も動脈硬化を起こす一因となります。高血圧の人は、心臓が正常な人よりも高い圧力を出して血液を送り出す為、心臓から高い圧力を受け続ける動脈はその圧力に持ち堪えようと、次第に厚く硬くなってしまいます。そして、決して見過ごしてはいけないのが、肥満による動脈硬化です。肥満の人の血液にはコレステロールや中性脂肪といった脂質が多く含まれており、それら脂質が血管内壁に蓄積されると、血液の通り道である血管内腔が狭くなります。血管内腔が狭くなると、血液の通りが悪くなり、動脈硬化に繋がります。こうして動脈硬化になってしまうと、心臓は血流の悪さを解消しようと血液を送り出す圧力を上げるので高血圧になり、高血圧になると動脈硬化は更に悪化するという悪循環に陥ってしまいます。

血管が厚く硬くなり、しなやかさが失われる動脈硬化は血管の老化とも呼ばれています。しかしながら、この血管年齢は実年齢と違い、食生活の改善で大幅に若返らせることが出来るのです。動脈硬化の改善に効果的な食物には、青魚や海藻類、緑黄色野菜、豆類が挙げられます。まず、青魚に含まれる脂肪酸や、昆布・めかぶといった海藻類のぬめり気成分であるフコダインには血中の脂質濃度を抑え、血液をサラサラにする効果があります。そして、緑黄色野菜には、コレステロールの排泄を促進する働きのある食物繊維や、細胞の老化を防止する抗酸化力を持つビタミンやβ-カロチンが豊富に含まれています。その他にも、ほうれん草や小松菜といった葉物野菜に多く含まれる葉酸は血管を破壊するホモシステインというアミノ酸物質を減らす働きがあります。豆類からは、この脂肪酸や葉酸といった栄養素を幅広く摂取することが出来ます。この様な魚、野菜、豆類を中心とした食生活で、かつての強くしなやかな血管を取り戻し、体の中から若返ってみたいとは思いませんか?

高血圧の薬とグレープフルーツが危険な組合せとなるメカニズムを解説

血圧が高い人にはグレープフルーツが良いのに、高血圧の薬を飲んでいる人はグレープフルーツを食べてはいけないという話は矛盾している様に感じませんか?ここではその様な食べ合わせが起きるメカニズムについて説明していきたいと思います。

まず、グレープフルーツが高血圧に良いとされているのは、ビタミンCやカリウムといった栄養素が多く含まれているからです。グレープフルーツには、約1/2個で人が一日に必要とするビタミンCを全て摂ることが出来る程豊富に含まれています。そんなビタミンCには血液中のコレステロールを減らし、脂質濃度を下げて、血液をサラサラにしてくれる効果があります。また、体内の細胞を酸化させ、老化や動脈硬化をもたらす有害物質である活性酸素を無毒化してくれる抗酸化力も持っています。次いで、カリウムですが、これはナトリウムとセットで細胞の浸透圧を保ち、体内の水分量や血圧を調整してくれる非常に重要なミネラルです。細胞内に多くあるカリウムに対し、ナトリウムは細胞外に多く存在し、その両者の濃度の拮抗によってできる浸透圧で、細胞は正常な形状を保っています。その為、カリウムに対し、ナトリウムが多くなってしまうと、体はナトリウム濃度を下げようと、水分を大量に取り入れるので、血液量が増え、血圧が上がります。また、カリウムにはナトリウムの排泄を促進し、心筋の収縮をスムーズにする作用もある為、カリウムを多く摂取することは血圧を下げる効果があるのです。現代の私達の食生活では、塩分(ナトリウム)の摂取が多くなっており、逆に野菜や果物に含まれるカリウムを摂ることが減っています。グレープフルーツはそんなバランスの悪い食生活を是正するのに強い味方となってくれる食物なのですね。

では、なぜ高血圧の薬とグレープフルーツを一緒に摂ることが危険とされているのでしょうか。筋細胞にはその濃度によって筋肉の収縮を制御するカルシウムイオンという物質があります。この物質が血管内に流入すると、血管にある平滑筋と呼ばれる筋肉の層が収縮し、血圧が上昇します。高血圧の薬に含まれるカルシウム拮抗剤という成分は、カルシウムイオンが平滑筋に流入するのを抑制する為、血管は拡張して、血圧が下がります。一方で、私達の肝臓には薬の成分を解毒する代謝酵素があるのですが、グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類という成分にはこの酵素を抑制する作用がある為、カルシウム拮抗剤の分解が遅くなり、薬の効き目が出すぎて、その結果、血圧が異常に下がるといった危険が起こりうるのです。そして、これは、高血圧の薬以外に、抗がん剤や鎮痛剤といった薬でも同様の反応を起こします。

このフラノマクノリン類はグレープフルーツのみならず、ハッサク、夏蜜柑、伊予柑、スウィーティ、ライムといった多くの柑橘系の果物に含まれていますので、高血圧の薬を服用されている方が食べる際には十分に注意する様にして下さい。また、フラノマクノリン類の作用は、摂取後24時間は体内に残ることが認められていますので、決して同時に摂取しなければいいというわけではなく、グレープフルーツを食べたら、少なくとも2-3日は高血圧の薬は控える様にしましょう。この様に本来ならば体に良いはずの食べ物でも、薬と一緒に摂ってしまうと思わぬ危険をもたらす食べ合わせがあるのですね。薬を服用されている方は、必ず医師に一緒に食べてはいけないものを確認し、知らずに自分の命を危険にさらすなどという事がない様にして下さい。

高血圧の人がトイレで倒れる事故が多い理由とその予防策について

血圧の高い人が入浴時には注意をしないといけないことは有名ですが、同様にトイレでも気をつけないといけない事は余り知られていないのではないでしょうか?高血圧の人が倒れる事故はお風呂場に次いで、実はトイレで多く起きているのです。ここでは、トイレでその様な事故が起きる原因とその対策について説明します。

高血圧の人には、急激な寒暖の差のある場所が危険です。それがまさに、浴室と浴槽内の温度差が激しい冬場のお風呂が危ない理由なのですが、家のトイレにおいても同じことが言えるのです。冬の朝、布団の中で暖まった体を起してトイレに入ると、トイレの中は冷え込んでおり、便座も冷たくなっていますね。すると、体は急激な温度の低下を感じ、体内の熱を放出させまいと血管を収縮させます。血管が収縮すると、血圧が一気に上昇して、心臓に負担がかかります。また、朝方は人間の血管は細くなっており、就寝時の発汗で体内の水分が減っている為、血液も固まりやすいドロドロの状態になっています。その様な状態での急激な血圧の上昇は、血管の詰まりや破裂につながり、ひどい場合には、心筋梗塞や脳卒中を起こして倒れしてしまう事故が起きるのです。

また、排便をする際に人はいきみますね。いきむという行為は、腹圧を上げる為、血圧も上昇させます。いきむのをやめると当然血圧は低下しますが、高血圧の人にとってその様に急激な血圧変動は大変危険なのです。更に、和式便所の場合、しゃがみこむ体勢でのいきみは洋式より余計な力がかかってしまう為、血圧上昇のリスクがより高まります。また、排便時のみならず、排尿の際にも倒れる危険はあります。尿意を長時間我慢すると、尿道の括約筋が収縮することによって血圧が上がりますが、その後排尿すると、今度は一気に血管が拡張される為、血圧は急激に下がり、その血圧の変動によって失神してしまう事を排尿失神と言います。この失神は立って用を足す男性に起きるのが特徴です。

この様に色々な危険の潜むトイレですが、その一つ一つは私達の工夫で大幅に軽減させることが出来るのです。まず、朝目覚めてから2~3時間は血圧変動のリスクがあることを認識し、慌てて体を動かさない。トイレに行く際は気温の変化に備え、上着をはおるなどし、体温維持に努める。また、トイレ用暖房機や便座ヒーターなどの設備も出来る限り取り入れながら、室内を暖める工夫しましょう。和式便所の方は、洋式便所へ変更することをお勧めします。最近ではリフォーム工事無しでも、便座を取り付けるだけで洋式便所への変更が可能です。そして、尿意を長時間我慢しない様、就寝前の多量の水分摂取は控えること、食物繊維の多い食生活で便秘にならないことを心掛ける様にしましょう。

血圧は低くても大変なんです!高血圧とは異なる低血圧の病状について

高血圧と比べても、低血圧は単なる体質の問題と捉えられ、病気という認識が更に薄いものではないでしょうか?低血圧とは、一般的には心臓の収縮期の血圧が100mmHg以下の状態のことを指しますが、未だ高血圧のように診断基準値も定まっておらず、その明確な発症原因も分かっていません。しかしながら、高血圧が初期段階には自覚症状が無いのに対し、低血圧の人は、日常生活にも支障をきたすような様々な症状に悩まされています。低血圧の症状には、頭痛、眩暈、立ちくらみ、冷え、肩こりの他にも、気力が湧かない、眠れない、食欲がない、朝起きるのがつらいなど、鬱病の症状と類似しているものが多くあります。

低血圧の人は、何らかの原因により心臓の収縮力が弱くなっていたり、末梢血管が広がっていたりすることから、血圧が低くなっています。血圧が低いと、全身の血の巡りが悪い為、前述の様な症状を引き起こします。一方で、鬱病は精神的、又は身体的ストレスが原因で脳に機能障害が起こって発症する事が多いです。双方の症状がよく似ていることから、根本原因を見落とし、誤った方向に治療が進む危険性もありますので、十分気をつけてほしいと思います。例えば、低血圧の人が鬱病と診断を受け、抗うつ剤や抗不安薬を処方された場合、これらの薬は血管を拡張する作用があるので、更に血圧を下げる結果となってしまい、大変危険です。また逆に、鬱病の人が、日々感じる倦怠感や疲労感は低血圧のせいだと考え、根本原因となっている精神的・身体的ストレスを放置してしまうと、鬱病を悪化させてしまう危険性があります。どちらかの治療を受けていても症状が一向に改善されないという場合は、別の原因を疑ってみることも、自分の体を守る為には大切なことです。

なかなか病気として認知されず、甘えや怠惰などのメンタル面の問題と捉えられ、苦しんでいる低血圧の人達は少なくないと思います。しかし、低血圧も次の様な生活習慣で少なからず改善することが出来るのです。血行を良くする為に、毎日の生活に、ウォーキングやストレッチといった軽い運動や、温めのお湯に長時間入浴する事などを取り入れる。食生活においては、タンパク質(肉・魚・乳製品)やミネラル(海藻類・緑黄色野菜・豆類)、亜鉛(牡蠣・レバー・チーズ)を豊富に摂る。また、糖分は血圧を下げる働きがあるので、甘いものは出来るだけ控える様にする。同じく、血管を収縮させる喫煙や食べないダイエットは止める。

体がしんどいと何かを始めることは億劫で、つい何もせず横になってしまいがちですが、それでは低血圧の様な慢性化した症状が良くなることはありません。毎日の生活の中で、少しずつでも頑張って自分の体を鍛えていってあげると、体はきっと応えてくれるはずだと思います。

高血圧の女性が葉酸サプリメントを摂取すべき理由

妊娠中の女性にとって葉酸が良いというのはかなり認知度が高まってきた話だと思います。葉酸は胎児の先天性疾患を防ぐとして、10年位前から母子手帳にも葉酸摂取の重要性が記されている程です。そんな葉酸は、妊婦さんのみならず、女性の高血圧の予防にも効果的であることが明らかとなっています。高血圧は悪化すると、日本人の死亡原因の上位を占める脳梗塞や脳卒中といった脳血管疾患、また心筋梗塞に代表される心疾患などの深刻な合併症を引き起こす恐ろしい病気でもあります。その高血圧まで予防してくれる葉酸は女性とって非常に頼もしい味方なのですね。

では、葉酸とは具体的に一体どの様な栄養素なのでしょうか?それは、その名の通り、葉物野菜に多く含まれているビタミンB群の一種で、赤血球を合成して血液を作る働きをするほか、タンパク質や、DNA、RNAといった遺伝物質の合成を助ける役割も持っています。この遺伝物質の指示に基づき、細胞が生産され、体は作られていくわけですから、胎児の脳や体の生成期にはとりわけ必要となる栄養素なのです。これが不足すると、胎児の神経組織の発達に障害が出るリスクが高まる為、妊娠中の女性は葉酸を豊富に摂取すべきとされているのです。

この葉酸が高血圧の予防に効果的であるというのは、加齢や腎機能の低下によって増加してくるホモシステインという酸化作用のあるアミノ酸を抑制する働きがあるからです。ホモシステインが血液中を流れるコレステロールに取り付くと、コレステロールは酸化し、血管内部に付着蓄積して、動脈硬化や高血圧の原因となります。その他にも、血管の拡張を妨げたり、血小板を凝集させて血管内壁を埋め固めたりするので、これによっても血流が阻害され、高血圧を引き起こす元となります。葉酸はこの有害な物質を減らす働きを持っているのです。今のところ、葉酸が高血圧に効果的と明らかになっているのは女性に限らており、男性への効能については未だ実証されていません。しかしながら、葉酸は精子を正常に保つという効果があるので、男性にとっても必要な栄養素であることは確かです。

葉酸の1日の推奨摂取量は、一般の女性で240マイクログラム、妊婦さんで440マイクログラム、摂取上限は1000マイクログラムとされています。例えば、ホウレン草ひと束には葉酸が約400マイクログラム含まれていますが、毎日ホウレン草をひと束食べるとなると少々大変かもしれません。更に、葉酸は熱に弱く、水に溶け出しやすい性質の為、調理によって失われてしまいやすい栄養素でもあります。これらのことから、通常の食事の中で十分な葉酸を摂取する事はなかなか難しい様に思います。そこで非常に役立ってくれるのが、葉酸のサプリメントです。最近では毎日400マイクログラムの葉酸を無理なく摂取出来るサプリメントが1カ月分1000円程度の値段で色々と出ています。女性の皆様は、未来の赤ちゃんの為に、そしてこれからの自分の健康の為に、葉酸サプリメントを始められることを一度考えてみてはいかがでしょうか?

妊娠高血圧症候群で入院した場合でも保険は適用されます!

妊娠高血圧症候群とは、妊娠中期の20週から分娩後12週までの間に高血圧が見られる、又は高血圧に尿タンパクを伴う症状が見られる妊娠による合併症のことで、妊婦さんの約1割がかかるとされている病気です。この病気が発症する原因は未だ明らかとはなっていませんが、妊娠によって体が受ける負担に母体が上手く適応出来ない場合にかかる病気だと考えられています。

妊娠高血圧症候群にかかると、血管の内壁が荒れて、血管が厚くてきめの粗い状態となる為、胎児や胎盤への血液の輸送がスムーズにいかなくなり、胎児へ十分な栄養や酸素が行き渡らなくなります。そして、病状が重篤化すると、胎児の発育不全や脳障害、早産、最悪の場合には死産や、母体の命をも脅かす恐ろしい病気となります。妊娠高血圧症候群にかかりやすい人は、元々糖尿病や腎臓病、高血圧といった持病がある人、高齢出産の人、多胎妊娠の人、肥満の人など、妊娠によって母体により高い負担がかかる人が挙げられます。

この妊娠高血圧症候群は未だ原因が分かっていない病気なだけに根本的な治療法は確立していません。しかしながら、現在のところは、塩分や糖分を制限した食事療法と安静生活を送る事が治療の基本となっています。そして、もしも重症化した場合には管理入院の措置が必要となり、母体と胎児の生命を守る為に陣痛促進剤での強制出産や、帝王切開が行われる事もあります。

さて、この病気で入院を余儀なくされた場合、健康保険は適用されるのでしょうか?通常、妊娠は病気ではないとされている為、妊娠や出産に関わる病院の費用は保険の適用外となっています。しかしながら、妊娠高血圧症候群はれっきとした病気ですので、切迫早産などと同様に、入院や手術に対して健康保険は適用され、医療費は3割の自己負担で済みます。また、医療費が高額となり、自己負担限度額を超えた場合には高額医療費制度の適用対象にもなります。そこで、万一高額医療費制度の利用が必要となった時のことも想定して、しっかりサポートが受けられる様に手続きの仕方などは前もって勉強しておきましょう。また、公的な医療機関の保険が適用対象となった場合は、民間の保険会社からも医療給付金が支払われる可能性が高いので、現在加入されている保険の内容も確認の上、十分に保険を活用する様にして下さい。但し、病院での入院や治療に関しては、どこまでが妊娠高血圧症候群に関わる措置で、どこからが正常出産でも行われる措置なのかの線引きが難しいという面があります。その為、病院毎に保険適用範囲の判断が異なる場合がありますので、最終的にはかかりつけの病院に確認する様にして下さい。

出産を控え、ただでさえも体のことで不安になっているお母さん達にお金の心配などしてほしくはないですよね。お母さん達が安心して元気な赤ちゃんを産むことに専念出来る為にも国の医療支援制度はあるのですから、十分にサポートが受けられる様にその内容は正しくしっておいてほしいと思います。

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